恋をすると片想いの期間が必ず発生する。
片想いの間は、相手が他の異性と仲良くしているのを見てしまったりして、
恋をしていなかったときより、寂しくつらい。
めでたく恋人としてお付き合いするようになったならば、
片想い中の寂しさはなくなるが、違う寂しさが支配するようになる。
一日中一緒にいたのに、家に帰ってきて独りになると、
楽しかった分だけ、寂しさがこみ上げてくるのだ。
つまり、人を好きになればなるほど、寂しさを感じる割合は増えていくのだ。
そんなわけで、少しでも寂しさを減らそうと共に暮らすようになるんだけど、
共に暮らしたとして、相手のすべてを把握、束縛することは不可能だし、
どんなにお互いを想おうが二人が合わさって「一人」になることはない。
愛が深まるほど、孤独になっていく。
皮肉だがこれは恋愛における摂理だ。
寂しさから逃げ出してそれを紛らせてしまうなら、
どこまでいっても恋愛における本当の充実感を得ることはできないだろう。
所詮、ひとは誰もがひとりぼっちなのだ。
だからこそ誰かを好きになるわけで、
そして愛する人と一体化できないことに苦しむのだ。
寂しさを恐れないこと。
恋愛は元来、寂しいものなのだから。
寂しさの量は愛の量と比例すると憶えておけば、
きっと頑張れるよね。
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