デジカメを買うのは難しい。とにかく機種が多すぎる。
特に買い替えの場合は、今持っている機種が有力なライバルになるのでさらに難しい。
何か製品の世代が変わるような大きな変化があれば買いやすいのだが、
最近ではデジカメも成熟しつつあるようで、そういうことは期待できない。
とはいえ今の機種には満足しておらず不満たらたらなので、
買い換えたいことには間違いがない。さあ、どうしよう。
そんな中、DMC-FZ1という機種にめぐりあった。
どの機種もスペックだけみる限りどんぐりの背比べで、
これはという決め手にかけてしまうのだが、DMC-FZ1はちがった。
12倍という光学ズームは魅力的だが8倍とか10倍の機種ならざらにある。
それにDMC-FZ1のCCDは200万画素でスペック的には劣っている。
では、DMC-FZ1の何がいいかというと、手ぶれ補正機能だ。
ビデオカメラでは当たり前の機能だが、デジカメではまだまだ採用されていない。
1/8という超スローなシャッター速度でもなんとか許容範囲の写真が撮れる。
「夜行性」な私のような人間には必須な機能だ。
非常に明るいレンズを使っているのもいいと思った点で、
これで屋内で暗い状況であっても、フラッシュをたかずに撮影できる。
…ホント西医体での撮影に向いてるな。
あと、もうひとついいと思ったのが、持ったときの感触。
300g以上あり、決して軽くはないのだが、バランスがいいのか、
あまりずしりとはこない。
手ぶれを防ぐのにちょうどいい重みを与えてくれる。
まあ、デジカメに限らず、ものを買うときのポイントはスペックより、
「ほかにない何か」だと思う。
それがデザインであることもあると思うが、それはそれでいいような気がしている。
DMC-FZ1 の場合には手ぶれ補正&他にない高倍率だったわけだが。
もちろん、このカメラは人には薦めにくい。
かっこよさでは最近のデジカメには負けるし、やっぱ大きいし、
画素数も少ない部類に入るしね。